Profile

*368nmile(サンロクハチエヌマイル)は、

  坂本きらが描いたアート作品を販売する屋号・ブランドです。

  オリジナルのアート作品やグッズも販売しています。

 

 

*アーティスト坂本きらと屋号・ブランド名368nmileについて 

 ♪ 坂本きらについて

   青森県十和田市出身、東京都在住。2019年1月から描き始めました。

   地元の風景や自然からインスピレーションを得て、

   主に万年筆インクを使って心象風景を描いています。

    観る人の自由な心の中に新たな波紋が広がっていくことを願いながら描いています。

    

 ♪ 368nmile(サンロクハチエヌマイル)の由来

  在住の東京から地元の青森県十和田市までの距離を海里であらわしました

  → 368nautical mile (368nmile)

 

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仕事は楽しいけれど、気持ちが沈んだ日が長く続いていたある日、突発的な残業が発生。

その日は用事があったけど、生真面目で融通がきかない性格ゆえに「今日やらなくっちゃ。わたしに任せられた仕事なのにプライベートを優先するなんて・・・」と思い込み、残業をすることに。

 

なんとか仕事を終えた23時すぎ。このまま帰ったら、今日こそ心が崩れてしまいそう・・・。

そんな気がして気分転換のために一駅だけ歩いて帰ることにしました。

 

暑がりなわたしは11月でも薄手のコートで、それが夜のビル風と冬に向かう冷たい風のどちらにも寒く、「あぁ、寒い。一駅歩こうだなんて思わなきゃ良かった」文句を言いながら東京駅まで歩きました。

見覚えのある茶色いレンガの建物が見え始めると、ここまで歩いたんだという小さな達成感に少し興奮して「もう一つ先の駅まで歩いてみよう」と駅前ロータリーから大通りに戻りました。

 

「どうしよう。今どこにいるんだろう・・・。神田駅ってどこ?」

東京駅から神田駅まで、方向音痴あるあるの「なんとなくこっちでしょ」で歩いてしまったことが原因で、現在地が不明に。

タクシーを拾って最寄り駅まで行こうかと思ったけど、金曜日の24時過ぎに空車のタクシーは走っておらず、都会のど真ん中なのに人がいない。

肩を組んで夜はまだまだだーって騒いでいたサラリーマンも、寒いねって言いながらホットコーヒーを交互に飲みあいっこしているカップルも、ママ急いで帰っているところだよって携帯電話で話しながら小走りで交差点を渡っていったお母さんも。

駅方面に向かっていたはずの人たちが、いつの間にか、わたしの周りからいなくなってしまった。

こんな街灯も少ない細い道じゃなくて、とにかく大通りに出て今居る場所を確認しなきゃ。

 

履き慣れているはずのハイヒールは靴擦れをおこして、ぬるっとした感触が右足をつたう。

 

 

携帯電話の充電はあと9%。

 

 

気分転換になればと思って歩いただけなのに。なにやってるんだよ。なにしてらっきゃ・・・。

 

 

帰りたいのに帰れない。

それは、ただ家に帰り着かないだけではなく、帰りたくても帰れない実家のことを思い出させました。

  

父子家庭でおばあちゃんと暮らしており、毎日繰り返される学校でのいじめと庇護者がいないと感じていた自分には、どこにも居場所がないと思っていました。

母親がいないおうちの子だからと言われないように厳しく育てられ、友だちと遊ぶことより小さな弟妹の面倒や家事をこなす日々。

弟妹が生まれる前は独り占めできた大好きなお父さんとおばあちゃんは、わたしに「お姉ちゃん」であることを求めて、わたしも「お姉ちゃん」であることに必死でした。

そうでもしないと家族の存在として認められないような気がしていたからです。

 

中学生になった頃から、「お父さんの義務教育はお姉ちゃんが18歳まで。18歳になったら家を出て自立した生活を送って欲しい」そう言われて育ってきました。

18歳になったらひとりで生きていかなくてはいけないんだという不安はありましたが、これで「お姉ちゃん」をしなくて済むんだという安堵感もありました。

  

18歳の3月6日。

ななめに刺すように雪がふる日でした。

夜行バス乗り場へ向かう車中、「今走っている道は国道4号線っていって、東京まで続く道なんだ」そうお父さんが教えてくれました。

「ふぅーんそうなんだ」

つぶやくように返事をするのが精一杯でした。

雪山にひとり取り残されたような不安とおそってくる寂しさ。

溜まった涙を落としてはいけない。何度もそう思い、血の味がするほど口の内側を噛んで我慢しました。

 

屋外にあるバス乗り場はななめに刺すように降る雪を避ける場所がなかったので、出発時間ぎりぎりまで車内で待ちました。

もうすぐ出発時間だ」そう言ってドアのロックを解除したお父さんに、消えるような声で「うん。行ってきます」と振り返ることなくバスに乗車しました。

座席に着いて、車内の遮光カーテンをちらりと開けると、作業着姿にジャンパーひとつで駐車場に立つお父さんがいました。

刺すようにふりつける雪から顔を守ることもせず、こちらに手を振るわけでもなく、娘がどの席に座ったのか探すわけでもなく、お父さんはただ立ってこちらバスを見ていました。

バスが動き出すと、一度も振り返ることなく車に乗り込んだお父さんを見て、「わたしはこれから本当にひとりで生きていくんだ」そう強く感じました。

 

実家からの仕送りはなく、学費も生活費も新聞奨学生やアルバイトをして自分で稼ぐ日々。

サークル活動やおこずかいのためのバイトをしている同級生を何度うらやましいと思ったことか。

教授著の専門書が教科書なのに買うお金がなくて単位を落としたり、食費に充てるお金がなく一週間キャベツで過ごすことはめずらしくありませんでした。

ずっと苦しいなぁ。

勉強がしたくて大学さ入ったのに、毎日働いてばっかりだっきゃ・・・

 

さみしさとしんどさに耐えられなくなると、夜中に公衆電話に駆け込み,実家の電話番号をゆっくり押して2コール目で切る、ということを繰り返していました。

今思えば真夜中に鳴る電話は迷惑以外のなにものでもないんだけど・・・。

そして,お父さんとのやりとりは、年賀状の「元気ですか?」「元気にしています」だけでした。

 

 

大学時代は生活がいつも苦しく心にも余裕がありませんでした。

そして,人との距離感やその場の雰囲気を感じること,コミュニケーションの取り方がわからず,人間関係によく悩んでいました。

社会人になってからも,一生部屋から出たくない、そう思いながら朝起きて仕事に向かう日々。

そして、今、唯一の安堵の場所になった部屋にたどり着けない。

 

ひとりで家にも帰れないのかよ、わたしは・・・。

 

靴擦れが痛くて脱いだハイヒールには血がべっとりついていました。

道に迷っただけでこんなに泣くなんて。もっとつらい思いをしてきたけど耐えてきただろ!

そして,ハイヒールを本当に投げようとハイヒールを手に振りかぶったその先に見覚えのある文字が。

 

 「国道4号線」 

 

それは、実家の青森県十和田市に続く国道。

そうだ。帰ろうと思ったら、この道をひたすらまっすぐ歩けばいいんだ。

国道4号線を教えてくれたあの言葉は「いつだって帰ってきていいんだよ」という不器用なお父さんなりの愛情表現だったのかもしれません・・・。

     

~~~

辛いことがあると十和田の風景や町中の様子をライブカメラでみていました。

駒街道の桜並木をみたときに,この色と感情をなにかの形で表現したいと思ったことがきっかけで,全くの独学で絵を描き始めました。

そして,アーティストとして屋号が欲しいなぁと思ったとき、ふと、国道4号線を見つけたあの場所のことを思い出しました。

なんとなく、その場所から十和田市までの距離をネット上で検索してみると368の数字が。

㎞にしては数字が?と思っていたら、「368海里」でした。

368(サンロクハチ)の響きと水をモチーフに描きたいと思っていたので、368nautical mile (368nmile)を屋号にすることにしました。

 

 

今は、年に数回帰省して、決して多くはないけど父と会話ができるように。

帰省するたびにわたしのことを「誰だっけ?」と言い始めちゃったおばあちゃんに、わたしの描いた絵を見せることが楽しみのひとつになっています。

それから、地元の十和田市現代美術館で個展を開いて、お父さんとおばあちゃん、弟妹、十和田の皆さん、十和田に観光に来てくださる皆さんにわたしの絵をたくさん見てもらうことが夢です。

 

  < 368nmileに込めた想いや作品のモチーフ >

   ・遠く離れていても十和田のことを想っていること

   ・十和田の風景や自然をモチーフにしていること

   ・自然の中でも特に水にインスピレーションを得て描く作品が多いこと

   ・368nmileの絵を通して十和田市(青森県)に貢献する

まだまだ駆け出したばかりですが、応援よろしくお願いいたします。   

 

*ART FESTA・出展情報

 ■2019年4月

 ・artDive KYOTO ART FESTA(京都)

  https://artdive.net/c/4904

 ■2019年7月

 ・東京第41回心と体が喜ぶ癒やしフェスティバル(東京)

  https://iyashifes.com/category/event-info/tokyo-event

 ■2019年9月

 ・三番瀬 鳥と海の生きものアートフェスティバル(千葉)

  https://www.sambanze.jp/2019/05/31/artfes2019/

   ■2019年11月 

 ・「MONOTONE」グループ展 @Stackboard(新潟)

  https://stackboard.wordpress.com/2019/09/17/monotone201911/

 ・デザインフェスタvol.50(東京)

 ■2020年3月

 ・「春の小さなスイーツ展」グループ展 @太陽とハリネズミ(大阪)

  https://taihari.com/portfolio/sweets20

 ■2020年7月

 ・「MINI絵画展」グループ展 @銀座中央ギャラリー(東京)

 ■2020年8月

 ・アートメイドマーケット(東京) 

 ■2020年10月

 ・STREET ART COM(福岡)

  https://blog.goo.ne.jp/milestone1484/e/db818f448fbcd20c43b49866ee641792

 ■2020年11月

 ・東京アートクラフトフェスタvol.3 (東京)

  https://www.artcraftfesta.com/archives/1916

 ■2020年12月

 ・京都ハンドメイドマルシェ2020 (京都)

  https://handmade-marche.kyoto/

 ■2021年3月

 ・「絵のある生活 vol.7」グループ展 @Arte de aco(東京)

  https://www.superplanning.co.jp/upstairs/05_Folder/2021/0306/index.html

 ・「ジャンルレスグループ展 intersection 10」グループ展 @1010 by cafe DODO(愛知) 

 ■2021年5月

 ・「The Doorless ART Museum」グループ展 @ The Doorless Tsukiji(東京)

 ・デザインフェスタvol.53(東京)

 

 *個展

 2021年7月

 ・初個展  368nmile個展 わたしが見つけた色の道,ここから始まるものがたり @銀座中央ギャラリー(東京)

 

  *絵画レンタル

 ■2020年4月~ 定額制絵画レンタルサービスCasieさま

 https://casie.jp/

 

 

*書籍掲載

 ■2019年度版(2019年7月31日発売)

 ART BOOK OF SELECTED ILLUSTRATION Energy エナジー2019年度版(2019年7月31日発売)

 https://www.amazon.co.jp/dp/486249370X/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_IJ.fDbQVKNDGE

 Amazonや全国の書店で購入可能です(取り扱いのない店舗もございます)

 

 

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